人間国宝・柳家小三治独演会を観にベイシア文化ホール(群馬県民会館)まで自転車で行く。

いよいよ本日、待ちに待った柳家小三治師匠の独演会です!3カ月ほど前にチケットとったかと思いますが、本当に楽しみにしてました。人間国宝ですよ。国の宝ですよ。すっごいですね~。

で、お天気が良かったのでバイクが自転車どっちかで行こうと10秒迷って、自転車で行った方が粋だな、と思い自転車で向かうことに。嫁に返却期限の迫った書籍の返還を命ぜられ、地元の図書館までバックパックにパンパンに詰め込んだ本、その重さおおよそ10キロを背負い出発です。
準備運動に丁度良い感じで難なくまずは図書館へ。ほどよく体も温まっていざベイシア文化ホールへ。予定だとちょっと早めについて、近所のそば屋でざるそばでもつまんで、と予定してましたが以外に時間がかかって結局コンビニで済ませることに。まぁこれはコレで粋かなぁ、と。

で開演20分前には会場に。トイレも済ませていざ鑑賞モードです。

柳家小三治独演会 ベイシア文化ホール

いやー、金屏風がまぶしいです。胸が高鳴りますね~。
開演のブザーが鳴り、いよいよ始まります。まずは前座さんの柳家ろべいさん。二つ目だそうです。演目は元犬。白い犬は賢く次に生まれ変わる時は人間になると言う言い伝えから、人間になりたいと思う犬が人間になっちゃった、と言う話。
「やじろべい」の半人前で「ろべい」さん。野次が入ると一人前になると上手い事言ってましたが、野次れなかったです。控えめな物腰、と言うか、話口調も慌ただしくなくて面白かったです。

そしていよいよ真打、人間国宝、柳家小三治師匠の登場です。トトントントンとお囃子と共にスッとステージ中央へ。もうね、あれね、オーラが違う。神々しいですよ。枕が始まると前橋は相当久しぶりの事。でも北関東周辺に来る時はどこでも前橋周辺と考えているとひと笑い。やっぱもうマクラから余裕と言うか格が違うというか。面白いです。
と、このあたりから咳なのか独り言なのか文句言っているのか、斜め後ろのあたりにうるさいオジサンが。周囲の人も迷惑に思っている様子。そりゃそうだ。折角の小三治師匠オンステージが台無しです。
お話が始まると、お前が行き倒れになってたぞという「粗忽長屋(そこつながや)」が始まりました。会場に粗忽者がいたのでコレを選ばれたのかもしれませんね。初めから最後まで、じゃあ俺は誰だ、とのオチまでこりゃすごいですね。芸術ですね。

ここで15分間の休憩です。アナウンスの方が「これを持ちまして…」と間違ったのを逆手に、違う違う、と高座を整えに来ていたろべえさんがひと笑い取ってました。さすがですね。

ブザーと共に後半戦のスタートです。後半は枕もなく、植木屋さんの描写から始まり「青菜(あおな)」が始まりました。私、あまりの心地よさに睡魔に襲われ。。ほっぺたをつねりつつ鑑賞してました。こちらも声の調子、話のリズム、風景描写等、これが話芸、コレが落語だ、というお手本のような一席でした。途中、遠くの方でうるさいオジサンの声が聞こえたので、ああ退場になったのだなと。そりゃ出入り禁止になるわな、と。
最後の方の植木屋さんのお笑いのシーンは最高でした。押し入れに閉じ込められていた嫁がフラフラしながら登場。弁慶にしておけ、とエンディングは小気味よくシャキっと終焉。緞帳が降りきるまで深々と頭を下げる小三治師匠。すごいです。流石です。また観たいと思いました。

座席が入り口に近かったのでササッと込み合う前にホールを後に。出禁になったオジサンが係員の詰め所に軟禁されてました。何かもごもごとまだ文句を言ってました。前橋の恥です。やめてほしいです。

これに懲りずに小三治師匠、また前橋に来てくださいねー。次回も楽しみにしてます(^^♪

柳家小三治独演会 ポスター

[link] : 柳家 小三治|一般社団法人 落語協会
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